毎月返済日に遅れずに支払いができているから、まだ大丈夫と思う人もいるでしょう。

しかし、いくら毎月支払いを続けていても肝心の借金が減っていなければ、意味がありません。

毎月どのくらい借金を返済しているのか

計算機

まずは自分が支払っているお金のうち、どれぐらいが借金返済に充てられているかを考えてみましょう。 それには金利計算が必要です。

例えば年利18%の借金が30万円あるとします。 30日後に返済する場合の計算は、以下のようになります。

30万円×18%÷365日×30日=4438.356

つまり、4,438円の利息が発生するということになります。 1万円支払うと、4,438円を差し引いた5,562円が返済に充てられます。 つまり、30万円−5,562円で借金は294,438円に減ることになります。

借金に充当される額が多ければ多いほど、順調に返し続けることができます。 毎月5,000円ほど元金に充当されるならまだいいですが、問題はほぼ利息分しか支払っていないときです。 そのような返済方法をしても、借金は一向に減りません。

大事なのは利息だけではなく、借金の元金自体にちゃんと充当されるような返済をしているかどうかです。 まずはどれだけ利息と元金を支払っているのか、それを知ることが大事です。

今の状態では借金完済できる?

月々1万円の支払いだけなのでそれほど苦しくないし、このまま払い続ければ大丈夫と思っていませんか?

まずはシミュレーション計算をし、借金の減りぐらいを見てみましょう。 年利18%で50万円を借りた場合にもし1万円ずつの支払いをしたら、なんと支払い期間は80回以上に及びます。

少しずつ支払っているという人は、今の状態だと完済するまでにどのぐらいの期間が掛かるのか、支払う利息は総額でどのぐらいになるのかをシミュレーションしてみてみましょう。

100万円以下の借金であれば、最低でも5年以内の完済を目指したいものです。 月々の支払額を抑えれば楽になりますが、その分返済期間が伸びて支払う利息の総額が増えてしまうことを理解しましょう。

返済額を増やそう

シミュレーションしたことで借金の減りが遅いことに気付いたら、月々の返済額を少しでも増やす努力をしなくてはいけません。 月々1,000円でも2,000円でも多く返済ができれば、返済期間短縮に繋がります。

確実に減る返済計画を立て、家計も締めていくようにしましょう。

また、お金を借りている人の中では、追加融資でさらにお金を借りたいと思っている方もおられると思います。 その場合も、今の借金返済に余裕があり、かつ追加でお金を借りたとしても余裕を持って毎月の支払いが出来るかを確認する必要があります。 お金を借りたいと思って安易に借りてしまうと後で後悔することになるので、充分に検討をする必要があります。